流体金 王族、貴族は金の血液をもつ。金貨の原料でもあり、流通量の少なさはその総数を表してもいる。
流体銀 貴族から平民以上のいわゆる上流・中流階級を占める銀の血液。血液の売買だけでも十分な収入源となる。銀貨に始まり銀器類は高級品。
流体銅 平民階級において何かしらの「役」に就くことを認められた人々に多い銅の血液。ただ平民の枠から外れることはできない。
流体鉄 平民かそれ以下、奴隷がもつ鉄の血液。需要と供給が最も多く、労働力兼鉱床として長きにわたり上位血種に統治されている。
世界鉱物資源 流体鉱血は金銀銅鉄の全4種。その他の鉱物資源は枯渇し、自然鉱床はこの世界には存在しない。流体鉱血以外の鉱物資源はかつて栄華を誇った旧文明資源より取り出し、流用される。
流体鉱血 この世界に生きる人類がもつ血液。必ず金銀銅鉄のいずれかの成分で構成され、その血液は精錬工程を経ることで純鉱石として固体となり様々な形で資源運用される。
奴隷 流体鉄血をもち、労働力として働く一方で定期的に血液を抜く「瀉血(しゃけつ)」行為を義務付けられた人々。瀉血で得られた鉄血は奴隷雇用主を介し、鉱買省へ納められる。
鉱買省 税として納めることもできる鉱血の買取、納税受付組織。鉱血を売ることはこの国営組織を介してのみ合法である。奴隷一人に対しての適正瀉血管理など道徳的観点でも厳しく目を光らせる。エリート肌組織。
鉱売省 精錬から純鉱石の販売納品まで、自省流通も行う出口組織。国営の精錬工場や、物流網維持も担うこともあって鉱買省とは毛色が違う。職人肌組織。
混血 血種の違う者の間に生まれた子供は必ず混血となる。多くの場合が2種類の血がうまく混ざり合わず、母体も巻き込んで死に至る。運よく生まれ育っても長くは生きられない。鉱血の精錬においても効率が非常に悪く、他の血種設備は流用できないため専用設備が必要となる。現在では記録上でしか混血精錬は存在しない。法でも現在は混血胎児誕生を禁止している。